千葉県 -Chibaken-




 千葉県は本州沖合いに浮かぶ島の名前です。島といっても、現在では東京都との間に橋が架けられており、ほとんど地続きのような感覚となっています。


   【歴史】

 このようなことを書くと、生理的嫌悪感から強烈に否定する都民も多いのですが、あえて事実を書きましょう。千葉県は元は東京都の一部でした。東京と千葉は元々は地続きだったのです。しかし、今から数千年前,、海面が10メートル上昇したことにより、千葉県は利根川、江戸川、東京湾によって隣接他県から離され、一つの島となってしまったのです。

 千葉県は、元々は都民が住み着いていたため、彼らの言語や世界観には東京都民と似たところが多くあります。しかし、数千年の時を隔てたことで千葉県の文化は独自の発展を遂げ、現在では都民の目から見ると奇異な文化や風習が数多く発生しています。

 なお、千葉県人たちは自分たちが千葉県人であることを知らず、いまだに自分たちを都民であると思い込んでいるようです。千葉県内には東京ドイツ村、東京学館、新東京病院、東東京霊園など東京を自称する施設が幾つもあり、そこからも彼らの強烈な思い違いを見て取れます。また最近では、あまりに千葉県幕張市の思い込みが激しく、メディアも幕張を東京かのように宣伝してしまったため、都民の中にも「東京都幕張市」と勘違いする者が出てきており、東京の正統性に翳がかかっています。実に嘆かわしいことです。

 東京都の熱心な啓蒙活動もあり、最近では「あなたたちは都民ではありませんよ」というメッセージが、大分、千葉県人の間にも浸透してきたようです。しかし、彼らの反応は様々です。「なんでおらたちをのけものにするっぺ!」などと怒り出す者もいれば、「何を馬鹿なことを言ってるんですかっぺ?」などと笑って信じない者もいます。また、こちらの言い分に耳を傾けても、「なるほど、房総半島のやつらは確かに千葉県民だっぺ。しかし、おらは松戸市民だから生粋の東京都民だっぺ」「船橋市民だから東京都民だっぺ」などと言って、自分たちが千葉県民であることを頑なに認めようとはしません。松戸や船橋は東京に近いので、彼らの言い分もまだ分からないでもないのですが、面白いのは東京から離れた地域であっても、「(自分たちは都民だが)ここから向こうのやつらは千葉県人」などと言って、結局、千葉県人全員が自分を都民だと思い込んでいることです。中には「おらは千葉市民だから、生粋の東京都民だっぺ!」などと訳の分からないことを声高に叫ぶ者もいるくらいです。

(上:千葉県人たちの醜い争い)


  【県民性】

 千葉県人の移動手段はバイクです。彼らはマフラーを除去したバイクで轟音を響かせながら、ノーヘルで群れを成して登校・出勤します。これは私たち都民の感覚で言うところの「暴走族」であり、よって、千葉県人は全員暴走族と言うことができますが、むろん千葉県には「暴走族」などという言葉はありませんし、彼らも自分たちを暴走族とは認識してません。千葉県人にとって人が暴走族であるのは当然のことだからです。


(上:一般的な千葉県人)

 千葉県人は概して短気で暴力的であり、刹那的思考を賛美します。また、「金権千葉」と呼ばれる程に政治的腐敗が進み、人倫も乱れています。しかし、文化的レベルも低いのかと言えばそうでもありません。彼らの識字率は意外と高く、都民以上に難しい漢字を扱う千葉県人も多くいます。例えば、私たちの間では気軽に交わされる挨拶も、千葉県人の間では、

「痕弐痴話 狂破男秘餓羅喪宵死寝(こんにちは。きょうはおひがらもよいですね)」

 このような難解な漢文へと変じるのです。また、千葉県人は詩才に富み、老若男女を問わず、日常的にポエムを詠じることでも有名です。

諸行無常のこの命
咲いて散るのが祇園精舎
一生一度の恋に落ち
死ぬなら単車で仏恥義理
悪鬼羅刹で愛死天流
我人生弐一片乃悔異無死

 千葉県内の至る所でこのようなポエムを見ることができます。詩形式としては文語自由詩であり、内容的には作者の心情をうたった叙情詩が主流となっています。

一年前の殺戮現場
散りて滅びた我が友よ
道咲く華は数あれど
お前の散華は暴走愛華
一期は夢ぞ ただ狂え
ただ春の夜の修羅のごとし
爆速き者もつひには滅びぬ
我等友情永遠不滅成

 しかし、中にはこのように、歴史上の事件や人物などを中心にうたった叙事詩が詠まれることもあります。叙情詩の場合であれ、叙事詩の場合であれ、千葉県人の宗教観は仏教がベースとなっており、諸行無常を好んで表現します。四字熟語の多用も特徴的であり、仏典の影響を色濃く感じさせます。

 なお、彼らのファッションですが、男子学生はピンク色の学ランをまとい、女子学生は極端に長いスカートのセーラー服を身につけています。女子学生がこのように長いスカートを穿くのは素足を人に見せないためであり、彼女たちの貞操観念の表れです。伝統的なイスラム社会では女性がヴェールを被りますが、それと同じことなのですね。

いつかは尽きるこの命
咲かせて魅せます 暴走華
生涯一輪 恋の華
捧げて見せます 愛羅武勇
二輪一筋 愛の華

 彼女たちの詠じるポエムからも、その貞操観念を伺うことができます。このような価値観を共有する女性団体を総じて「レディース」と呼びます。


 成人した千葉県人は、「旧車會」と呼ばれる青年団体に加盟します。彼らは裸の上から革ジャンを羽織り、革のパンツか、もしくはジーンズを履いてネクタイを締め、水平乗り(もしくはウルトラマン乗り)と呼ばれる特殊な運転方法でバイクを操作します。俗に「カミナリ族」とも言われます。

(上:水平乗りをする千葉県人)

 成人、未成年に関わらず、彼らの公の場での正装は「トップク」と呼ばれるものです。これは祭りや儀式などハレの日に着用する儀式装束であり、入学式や卒業式、成人式、入社式、還暦祝いなどでトップクを身につけます。七五三などでは親からトップクを着せられた幼児が神社に溢れかえっています。

 また、トップクは死装束でもあるため、千葉県人が老衰などで死亡した場合、死者にトップクを着せ、単車に跨らせた状態で葬儀を執り行います。トップクには自分の詠んだポエムを縫い付ける決まりとなっており、ハレの場は一種の詩作発表会の様相を見せます。葬儀の場合は死者のトップクに戒名を縫い付けます。

(上:千葉県人の七五三)


  【グルメ】



(上:千葉県の主食を模した像。豊穣の象徴です)
 水面上昇により、物理的に東京都と隔てられた千葉県では、文化的な歪曲がそこかしこに見受けられますが、中でも最も顕著な例が落花生です。私たち都民の主食は言うまでもなく米ですが、千葉県人たちは一体いつの時点でこれを勘違いしたのでしょうか、愚かにも彼らは落花生のことを米と思い込んいるのです。千葉県人は朝から茶碗に落花生をコロコロよそって皮も剥かずにバリバリと食べます。千葉県は東京都と似ているところも多く、観光も比較的気軽に行けるだけに、このカルチャーギャップに驚く観光客は後を絶ちません。

 また、千葉県ではコーヒーにも気をつけねばなりません。にわかには信じがたい事実ですが、なんと、千葉県ではコーヒーは「甘い」ものなのです。それも加糖コーヒーとかいうレベルではなく、砂糖水にコーヒーの香りと色をつけただけのような、そんな奇天烈な代物なのです。しかも、彼らはそんなコーヒーを「マックスコーヒー」と呼び、コーヒーの極み(マックス)であると自負しているのですから、タチが悪いことこの上ありません。

 ですから、私たち都民が喫茶店へ行き、何も知らずにコーヒーを頼んでしまうと、甘いコーヒー(マックスコーヒー)を出されて辟易することになります。私たちが、紛い物でない、ちゃんとしたコーヒーを飲みたい場合は、「苦いコーヒーをくれ」とわざわざ言わなければなりません。すると店員はプッと鼻で笑って、

「ああ、マックスじゃないコーヒーですね(笑)」

 と、あなたを見下します。さらに、周りの千葉県人たちが、

「オイ、ニイチャン。甘くないやつだって?」
「ボウヤ、ここは子供の来るところじゃないのよ」

 などとゲラゲラ笑い出します。悔しくて仕方ないでしょうが耐えて下さい。彼らは無知で憐れなだけなのです。むしろ憐憫の情を持って応じるべきです。


  【観光】

 千葉県の観光を語る上で、欠かすことのできない観光スポットが千葉県浦安市にあります。しかし、その観光名所は大変重要であると共に、私たち都民であっても滅多なことでは口にできないアンタッチャブルな場所であるため、具体的な固有名詞を挙げることなど、怖ろしくてとてもできません。それほどに恐るべき場所なのです。ですから、ここではその場所を仮に「ゲフンゴフン・ランド」と名付けることにします。


 ゲフンゴフン・ランドでは様々な暴走的乗り物が荒れ狂い、千葉県人たちの暴走精神を満足させています。しかし、それだけではありません。ゲフンゴフン・ランド最大の見所は、毎日毎夜開催されている「ゲフンゴフン・パレード」という集会です。これはネズミや犬、リスの扮装をした千葉県人たちが、ピカピカと電飾の灯った巨大な改造車にハコ乗りし、「ゴッドファーザーのテーマ」よろしく「It's a small world」を爆音で鳴らしながら練り歩くというものです。そのような光景を見ながら、千葉県人たちは「ここは夢のような国だ」とうっとりするというのですから、まことに怖ろしい話です。

(上:ゲフンゴフン・ランドとは何の関係もないイメージ写真。関係ある写真は怖ろしくて使えません)

 また、浦安市沿岸部を訪れる際は注意が必要です。浦安市沿岸は漁師町ですが、ここはある意味で非常に下町人情溢れる町であり、町人から思いがけない、悪意溢れる対応を受けかねません。たとえば都民であり作家でもある山本周五郎氏は、浦安市を訪れた際、老人に騙されてボロの小船を売りつけられました。さらに、そのことを周囲の小学生からバカにされ、挙句、石まで投げつけられたという話です。山本氏はこの体験を自著の「青べか物語」に綴りましたが、あまりに恨みが深かったためでしょうか、浦安市のことを作中で「浦粕(カス)市」と書き直しているほどです。このような浦安市沿岸部は通称「ゲフンゴフン・シー」と呼ばれ、また、この老人のようなあこぎな浦安市民を海賊に見立てて、「パイレーツ・オブ・カリビアン」と呼ぶこともあります。

 なお、諸般の事情により、やはり固有名詞を挙げることはできませんが、千葉市内にあるゴーストタウンはゲフンゴフン・ランド同様、千葉県人たちの憩いの場となっており、彼らの暴走精神を満足させているそうです。怖いもの見たさで訪れて見るのも良いかもしれません。


(上:上記ゴーストタウンとは何の 関連もないイメージ写真)


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いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるばくおん
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
つらぬけるぼうそう
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
きえゆくわがいのち
いちめんのなのはな。

【観光難易度 ★☆☆☆☆

PR:特攻服 夜露四苦




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