愛媛県 -Ehimeken-




 愛媛県は四国地方の北西に位置する県です。よく私たち都民は、「愛媛県では蛇口をひねるとポンジュースが出てくる」と言って愛媛県を馬鹿にしますが、これは正確には間違いです。愛媛県人にとっては、蛇口から流れるものは、あくまで『水』なのです。


   【注意点】

  愛媛では、蛇口をひねるとポンジュースが出てきます。しかし、愛媛県人は、それをポンジュースだとは考えていません。彼らにとっては、それこそがまさに『水』なのです。都民が「愛媛は蛇口からポンジュースが出るんだろ?」とからかうと、愛媛県人は大抵怒りますが、それは彼らがポンジュースのことを水だと信じきっているからに他なりません。

 愛媛県においては、私たちのいうところの正真正銘の「水」を飲むことは困難です。当然ながら、ホテルなどでも蛇口をひねって出てくるのはポンジュースであり、水道から水を手に入れることはできません。コンビニでミネラルウォーターを買おうとしても、置いてあるのは「ミネラルウォーター」という名の「美味しいポンジュース」です。

 また、ポンジュースを『水』と信じきっている愛媛県人は、当然ながら入浴もポンジュースで行います。そのため、愛媛県人はみかん果汁で普段から体中べとべとであり、髪の毛なども果汁でネチャネチャしていますが、それが当然のことだと思っており、気にする者などいません。言うまでもありませんが、プールではポンジュースを溜めて、その中で泳ぎます。


(上:ポンジュースで洗髪する愛媛県人。ゴワゴワとした
髪になりがちです)



 ですから、私たち都民が愛媛を観光する際は、何よりもまず真水を確保することが大切となります。日帰り程度の旅行であれば、ポンジュースで渇きを潤すこともできるかもしれませんが、愛媛で一泊以上するのであれば真水は必須です。ペットボトルのミネラルウォーターを、2〜3本ほど東京から持ち込むべきでしょう。

 しかし、ポンジュースを『水』と信じる愛媛県人たちにとって、私たちのいう水は、彼らにとっては水ではありません。彼らにとって、「水」とは「海」なのです。ですから、私たちがペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲んでいると、

「おい。あいつ、『海』飲んでるぞ」
「気持ち悪いぞなもし」

 などと、地元の高校生から珍奇な目で見られてしまいます。愛媛県人にとって「透明な水」は「海」であり、私たちの感覚で言うところの「酢」や「油」に近いものです。ですから、彼らの目から見ると、私たちはサラダ油を飲んでいるようなものであり、気持ち悪いと思われてしまうのも仕方ないのです。また、彼らは海で泳ぐことも「気持ち悪い」と考えており、水泳はポンジュースに満ちたプールでしかすることはありません。


  【県民性】

 愛媛県は、四国の中でも僻遠の地であり、また、気候も温暖であるため、大変に保守的な県民性と言われています。昔は東京都民も、彼らの使っている水が、水ではなくポンジュースであることを何度も説明しようとしました。しかし、彼らは頑として説得に応じず、むしろ逆に都民のことを「水が何かもしらんバカぞなもし」「あれは水じゃなくて海ぞなもし」と揶揄する態度さえ取ったのです。そんな愛媛県人の態度に都民はすっかり呆れ果て、現在では説得しようという都民は一人もいません。なお、昭和50年頃の記録によると、都民がポンジュースで体中べとべとの愛媛県人を捕まえて、むりやり真水で体を洗わせてみたところ、「体中がすべすべして気持ち悪いぞなもし」といって大変嫌がり、都民の制止も振り切って頭からポンジュースをかぶったといいます。

 また、(他の多くの県人もそうですが)愛媛県人は他所者に対して冷たく、陰湿な嫌がらせを行うこともしばしばです。作家であり教師でもあった都民の夏目漱石氏は、仕事で愛媛県へ赴任した折に、布団の中へバッタを入れられるという悪質な嫌がらせを受けています。夏目氏はその経験から、自著の『坊っちゃん』の中で、「野蛮な気の効かぬ田舎であり、不浄の地である」と愛媛を酷評していますが、それにも関わらず、愛媛県人は「坊っちゃん団子」「坊っちゃん列車」など、『坊っちゃん』のネームバリューを利用し尽くしています。このようなしたたかさも愛媛県人の県民性と言えるでしょう。


(上:愛媛県の若者。したたかそうな面構えです)


  【グルメ】


(上:みかんごはん)
 愛媛県で有名なのが、ごはんをポンジュースで炊いた「みかんごはん」です。しかし、ポンジュースを水と信じきっている愛媛県人にとっては、これは別に特別な料理ではありません。彼らはこれを普通の白米だと思って普通に食べています。

 もう一つ、愛媛で有名なのが「砂糖醤油」です。砂糖醤油といっても、そのあまりの甘さから、都民が「砂糖醤油」と呼んでいるだけであり、やはり当の愛媛県人たちは、これを普通の醤油だと思っています。愛媛県人に聞いても、「なぜ都民が作るものに比べ、甘くなるのかは分からない」といわれ、愛媛の砂糖醤油は長年の謎とされてきました。しかし、近年の研究により、愛媛県では発酵過程においてポンジュースが用いられていることが分かり、原因が特定されています。


  【グルメ】

 ところで、みなさんの中には、「なぜ愛媛では蛇口をひねるとポンジュースが出るのか」「どうして愛媛県人はポンジュースのことを水と勘違いしているのか」と疑問に思う方も多いことでしょう。実は、愛媛県にある「石鎚山」という山に、その秘密が隠されているのです。


(上:みかん果汁は地下水となって街へ運ばれます)
 石鎚山は西日本最高峰の、標高1,982mの高さを誇る山です。そして、この石鎚山では、野生のみかんが大量に自生しています。この山のみかんが地面に落ちて、果汁が大地へと染み込み、それが地下水となって愛媛の町へと流れ出しているのです。その地下水を愛媛県人が利用しているため、彼らはポンジュースのことを水だと信じきっているのです。


(上:市街地にある水飲み場)
 滑稽な話ですが、愛媛県人は自分たちの町を「水の都」と呼び、水に大変恵まれた都市であると考えています。町の至る所に水飲み場があり、そこではこんこんと湧き出るポンジュースを誰でも自由に飲んだり、持ち帰ったりすることができます。なお、愛媛県では水道代は無料なのだそうです。


【観光難易度 ★☆☆☆☆

PR:みかんパン




トップページに戻る