三重県 -Mieken-




 三重県は東海地方にある県で、琵琶湖の真南に位置します。伊勢神宮や四日市工業地帯などでかつては栄えていましたが、現在ではそれらは荒廃し、治安の悪化、犯罪の凶悪化が問題視されています。なお、三重県の名の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地を訪れた際に「足が三重に曲がるほど疲れた」といったことによります。県名からして実に不吉で、神話の時代から呪われていたに違いありません。


   【伊勢市】

 伊勢市は伊勢神宮の門前町として発達した都市で、昔は「神都」と呼ばれる程に栄えていました。伊勢神宮への参拝客も多く、彼らの落とすお金で商売は潤うため、伊勢市の商人は真面目に商売をするだけでも十分な稼ぎがあったのです。彼らは伊勢神宮を精神的支柱として団結し、日々誠実に商売に励んでいました。そんな彼らの態度は「伊勢っこ正直」と言われ、商人のあるべき姿として尊敬されていました。

 しかし、事態は一変します。1959年に発生した伊勢湾台風により、伊勢神宮は全壊。参拝客の客足が途絶え、精神的支柱を失った伊勢市の住人はみるみる落ちぶれていきました。そして、かつて「伊勢っこ正直」と呼ばれた商人たちは、今では物乞いに身をやつし、「伊勢こじき」と蔑まれているのです。

(上:一般的な伊勢市民)

 伊勢神宮を失った今では、伊勢市に観光名所はなく、街はスラム化しています。伊勢市に一歩でも足を踏み入れると、街中の伊勢こじきが群がり、観光客が金を渡すまで一歩も引き下がりません。また、凶悪犯罪の発生率も高く、三重県人でさえも伊勢市には足を踏み入れようとはしない程です。伊勢市への観光は止めておいた方が無難でしょう。なお、一部の若い観光客の中には、敢えてスラム化した伊勢市へ行くことで自分の勇気を試す「お伊勢参り」なる遊びが流行っているようですが、危険ですので決して真似をしないようにしましょう。


(上:現在の伊勢市の惨状。伊勢湾台風の傷跡が今でも色濃く残っています)


  【四日市市】

「空気と安全はタダ」とはよく聞く言葉ですが、例外もあります。それが、この四日市市です。

 四日市市は、以前は石油化学を中心とする県下最大の工業都市として発展していました。しかし、急速な工業化は大気汚染をも伴い、四大公害病の一つ、四日市ぜんそくを引き起こします。四日市ぜんそくの発生により、四日市市は人の棲めぬ死の都と化したのです。

 現在では伊勢市同様、街はスラム化しており、表社会では生きていけないアウトローたちの巣窟となっています。四日市市で生き抜くためにはガスマスクが必須であり、新鮮な空気はここではお金を出して手に入れるものです。

(上:四日市市から出てきたばかりの田舎者)

 この街では一部の金持ちのみが、清浄な空気で満たされた室内でマスクを外して生活することができ、その他大勢の市民はマスクを外す機会さえありません。ここでは、マスクを外すことは富の象徴と考えられており、四日市出身者は市外の人間を見ると「お金持ちさまだ」と思い、反射的に土下座をします。


(上:四日市市を覆う汚染された大気。少女はこの直後に
絶命しました)


  【鈴鹿市】

 伊勢市、四日市市の荒廃を目にした鈴鹿市は極度の不安状態に陥りました。そして、ナチスドイツが示すとおり、情勢が不安定になれば全体主義へと陥るのが人間の性です。危機感を感じた市民たちは、鈴鹿市長へ権力を集中させ、その結果、鈴鹿市は市長の独裁による恐怖国家へと変貌したのです。

 しかし、言論の自由、思想の自由などが禁じられた鈴鹿市ですが、それでも、市民からさほどの不満は出ませんでした。それは年に一度鈴鹿市にて行われる大レース大会が、彼らのガス抜きとなったからです。このレース大会はタイムを競うばかりでなく、レース中に轢き殺した人間の総得点で順位が決まる大変恐ろしいものですが、鈴鹿市民はみなこれに夢中になっています。毎年何百人と死人が出るにも関わらず、このイベントは大盛況であり、県外からも多数の観光客が観戦に訪れます(そして観光客も轢かれます)。レース大会は鈴鹿市の大事な町おこしであり、三重県の数少ない収入源なのです。

(上:鈴鹿大レースの様子。市民を追いかけ轢き殺します)


 なお、レース中に轢き殺した市民の得点は一律ではなく、年齢や性別によって得点が異なります。


         老人   100点
若者 40点
幼児 70点
運営委員   50点
女性 上記点数にボーナス+10点


 そのため、鈴鹿市の病院では、レース当日に老人を道路に並べてレーサーに貢献しますし、レーサーの熱狂的なファンは自から車に轢かれ得点として貢献します。一般市民や観光客も、もちろん見境なく狙われるので注意して下さい。

 このレースの模様は三重テレビ放送(MTV)にて市内放送されており、テレビ中継を見たアメリカ人が本国でも同様のレースを開催しています。鈴鹿のレースは現地でしか見ることができませんが、アメリカのレースはDVD化されており、誰でも見ることができます。


(上:鈴鹿市レース場周辺の地図。赤丸で囲んだ「子育て支援センター」は、
その性格上、女性と幼児がたくさんいますので、レース序盤の得点稼ぎに
使われます。レース場近くに子育て支援センターがあるのにも理由があるの
です)



  【伊賀市】

 三重県の北西部に一年中霧で覆われた神秘的な町があります。それが伊賀市です。伊賀市は三重県の中では治安も安定しており、比較的気軽に観光を楽しむことができます。

 しかし、言うまでもありませんが、伊賀市民は全員忍者です。旅館なども全てからくり屋敷となってますので注意が必要です。ルームキーを渡された後、部屋に辿り着けるかどうかはあなた次第です。掛け軸の裏に隠された通路を通ったり、隠し階段やどんでん返しを見つけながら、部屋に辿り着かなければなりません。無事、部屋に辿り着ける宿泊客は全体の半数程度であり、特に高級旅館では水蜘蛛を使わなければ部屋に辿り着けないなど、部屋に達するための条件が厳しくなっていますので気をつけて下さい。


(上:一般的な伊賀市民)
 また、滋賀県は近隣の県から忌み嫌われていることで有名ですが、三重県も例外ではありません。その中でも、特に滋賀県への敵対感情が強いのがこの伊賀市であり、伊賀市民は滋賀県人のことを「コウガモノ」と呼び、親の仇の如く憎んでいます。


  【グルメ】


(上:伊勢うどんの調理)

 三重県では何といっても「伊勢うどん」が有名です。伊勢うどんとは、極太のうどん麺の上に真っ黒なヘドロをかけて食べる料理で、三重県人はみな喜んでこれを食べます。伊勢うどんの起源は明らかではありませんが、四日市の工業化による水質汚染で発生したヘドロを、伊勢市や四日市市などの貧民が食用し始めたのがその始まりと言われています。都民が食べるとお腹を壊すため、決して食べないようにしましょう。

 なお、恐ろしいことに三重県人は、伊勢うどんを特殊なものだと考えておりません。全国的に「うどんはヘドロをかけて食べるもの」だと信じているのです。そのため、東京に出てきた三重県人にうかつにうどんを作らせると、ヘドロのかかったうどんを食わされることになります。三重県人と国際結婚を考えている都民はこの点に注意して下さい。


  【注意点】

 三重県を旅行する上で、必ず確認しなければならない点があります。それは、三重県人の時間感覚が私たち都民のそれと異なることです。具体的に言いますと、私たち都民にとっての三日間は、三重県人にとっての四日間なのです。このことに注意しておかないと、思わぬ不都合が生じる可能性があります。

 例えば、東京から三重県内の宿泊施設に三泊の予定で予約を入れると、三重県の宿泊施設では四泊として処理されます。また、三重県に到着してから三日後に東京に帰ろうと思い、三日後の新幹線のチケットを取った場合、実際に帰るのは四日後となってしまいます。三重県に派遣の仕事に出かけた場合、東京では三日の契約でも、実際には三重県で四日働くことになります。

 なぜ、このようなズレが生じるのかといえば、三重県には「あさって」と「しあさって」の間に、もう一日「ささって」が含まれるためです。つまり……

1日後 2日後 3日後 4日後
東京 あした→ あさって→ しあさって  
三重 あした→ あさって→ ささって → しあさって


 と、なるのです。三重県における時間感覚のメカニズムは現在でも解明されておらず、三重県に入ると、二日目までは異常ないのに、三日目から時間感覚が変化すると言われています。私たち都民が戸惑い易いところですので、十分に注意して下さい。また、三重県から東京へ帰るときは時差ボケが発生します。


【観光難易度 ★★☆☆☆




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