佐賀県 -Sagaken-




 佐賀県は九州地区の北西部に存在すると言われる県です。佐賀県の存在が一般的に知られたのはごく最近のことであり、それまでは佐賀県という県が存在することすら知られていませんでした。佐賀県の存在が初めて認知されたのは「探してください、佐賀県」という挑発的なテレビCMによってです。当時、このCMが放映された時、「新県発見か!」と都民は色めきだちました。日本の都道府県は1900年までに全て発見されたと思われていたからです。

 当時は「テレビ局側のいたずらではないか」という意見もありましたが、「九州を旅した時、地図にない土地に迷い込んだことがある」「いま思うとあれが佐賀県だったのかもしれない」などの証言が多数集まり、東京都により探検隊が組織されました。佐賀県の探索は現在もなお続いています。学会では、佐賀県の所在地を巡り、九州説と近畿説に意見が分かれましたが、現在では九州説が有力視されています。


   【アクセス】

 佐賀県へ到達することは並大抵のことではありません。過去に何度か、探検隊が佐賀県を探しに旅立ちましたが、いまだ佐賀県発見の報告はありません。学説では福岡県の西にあるとされていますが、県境に向かうと徐々に方位磁石が狂い、また突如発生した砂嵐のため視界が塞がれてしまうため、どうしても近づけないのです。航空写真での撮影も、佐賀県があるといわれる部分だけ黒いもやが掛かってしまい、鮮明な映像を撮ることはできません。遅々として進まない探索に「佐賀県探索は税金の無駄遣い」とする都民の意見も根強いです。


(上:佐賀県に近づくにつれ、視界が悪くなります)

 運良く佐賀県に達した人も「山道を迷っていたら佐賀県に迷い込んだ」など、偶然によるものがほとんどです。なお、佐賀県には空港があるという噂ですが、全国のどの空港からも佐賀空港への便がないため、情報の信憑性はかなり低いです。まず間違いなくガセネタでしょう。佐賀県に空港などあるはずありません。

 佐賀に達することは容易ではありませんが、逆に佐賀人が東京へ来ることは稀にありうると言われます。ただし、佐賀人は自分が佐賀人であることを隠す習性があり、出身地を聞かれると「福岡出身タイよ」などと近県の名を挙げて誤魔化してしまいます。そのため、身近な人物が佐賀県出身であっても、気付かないケースがほとんどです。佐賀人にとって、佐賀県の情報はトップシークレットであり、無理に情報を強要すると自害する恐れがありますので注意しましょう。過去に佐賀県の情報を公の場で暴露したコメディアンがいましたが、闇へと葬られたのか、もう彼の姿をテレビで見ることはできません。
(上:女優の松雪泰子も佐賀県人と言われていますが、事務所は否定しています)


  【観光】

 近年の調査により、吉野ヶ里遺跡や伊万里焼、有田焼などは佐賀県に由来することが分かってきました。これら自体は教科書に出てくるほど有名なものですが、長年、これらがどこにあるのかは謎とされていました。しかし、佐賀県の存在が確実視されるようになり、様々な伝承、口承と合わせて考えたところ、これらが佐賀県にある可能性が高いことが分かってきたのです。しかし、このことを認めない学者も多く、「あんな有名なものが、まさか佐賀県のはずがない」と否定する声も根強くあります。


  【メディア】

 佐賀県は「探してください、佐賀県」のテレビCMを短期間行った後、それからは一切の情報公開を拒否しています。政府のトップレベルでは、すでに佐賀県の所在地やアクセス方法を確立しているという噂もありますが、私たち民間レベルでは、佐賀県はいまだあやふやな存在のままであり、佐賀県への勝手なイメージが一人歩きしています。

 その一例が1989年に発売されたゲームソフト「魔界搭士SAGA」です。このゲームは、当時の日本人のイメージ上の佐賀県を元に作られており、佐賀県は巨大な搭の中に広がる世界であり「かみ」が実効支配しているなど、先入観による奇抜な佐賀県像を見ることができます。佐賀県に関する情報が多少なりとも増えた今の視点から見ると、まるで荒唐無稽なゲームソフトではありますが、当時の日本人の佐賀県像を知ることができるという意味では重要な資料です。

(上:ゲームは、佐賀県の支配者をチェーンソーで斬り裂くなど、極めて差別的な内容でした)


  【グルメ】

 佐賀人が何を主食としているのかは諸説あり、都民と同じく米を主食としている説や、いちごを主食とする説などがあります。ここでは、山菜採りの最中で道に迷い、佐賀人と思しき人間に助けられた山下晴信さん(当時64歳)の手記を引用しておきましょう。

「私は3人の若い男女に助けられました。見た目は都民とほとんど変らないようでしたが、泥のような変な匂いがしました。彼らは私を藁葺きの粗末な家へと運び介抱してくれました。そのうち、彼らが『食事を用意する』といって外へ出て行ったので、私もこっそりと後を付けていったのです。3人は『ヒガタ』と呼ばれる泥の中へ、服が汚れるのも気にせず、ずぶずぶと入って行き、泥の中で跳ね飛んでいる奇妙な生き物を手掴みで何匹か捕らえたのです。見た目は魚のようにも見えましたが、水の中ではなく、泥の上で生息していましたので、魚ではなく、爬虫類か昆虫ではないかと思います。彼らはそれを焼いて私に差し出してきました。『こんな気色悪いものは食べられない』と必死に拒絶しましたが、彼らに無理強いされて食べてみたところ、肉は柔らかく非常に美味でした。佐賀では、この生き物を焼いてパンに挟んでハンバーガーのようにして食べる『からつバーガー』が人気と聞きます。恐ろしいことです……」

 なお、以下のイラストが、山下さんがその時に見たという奇妙な生物の似顔絵です。




  【イベント】

 佐賀県においては、どのようなイベントが行われているのかも定かではありません。しかし、巷でまことしやかに語り継がれている噂が「ガタリンピック」という競技会です。これは「ヒガタ」と呼ばれる泥の中で行われる運動競技の大会です。

 泥の中で運動を行うなど、私たち都民からすれば奇異な風習に思えますが、佐賀では一般的なことです。佐賀人は常日頃から、この「ヒガタ」にどっぷりと肩まで浸かって生活しています。また、「ヒガタ」には前述の食用生物も多数生息しているため、佐賀人は農作業などがない休みの日は、ヒガタに浸かって運動を楽しみながら、腹が減ったらヒガタの中に生息する生物を手掴みで捕まえて食用します。ヒガタの中では、潟スキーと呼ばれる一種のソリを使い移動します。

 また、佐賀人は3日以上ヒガタに浸からないと死んでしまうという説もあります。


【観光難易度 ★★★★★




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