山口県 -Yamagutiken-




 山口県は本州最西端に位置する県です。極めて政治的野心の強い県であり、好機さえ訪れればいつでも国家転覆してやろうと考えている不逞の輩どもの集団です。


   【県民性】

 江戸時代末期の長州藩の動きを見ても明らかなように、山口県民は常に国家転覆を図り、自分たちこそが日本の中枢たるべく日々暗躍しています。しかし、彼らをこのような野望に駆り立てるものとは、一体何なのでしょうか?

 その答えは平安時代末期にまで遡ります。この時に起こった大規模な内乱、つまり、源平合戦により、当時隆盛を誇っていた平氏は源氏に追い落とされ、最期は壇ノ浦(現在の山口県下関市)の海中へと没していったのです。

 そう、この時の平氏たちの晴らされぬ無念が、怨念となって山口県民へ祟り、彼らをあのような野望へと追い立てているのです。平家一門の呪いに突き動かされた山口県民は、今でも隙あらば鎌倉へ攻め上り、東京都から政権を奪取し、山口県による日本支配を行おうと企んでいます。(なお、山口県民は鎌倉と東京を混同しているようです。辺境の田舎ですから仕方のないことですが、それにしても愚かしいことですね)

(上:壇ノ浦の合戦の図。手前左が安徳天皇。手前右が二位ノ尼、後ろで溺れているのが平家一門)

 そんな呪われし山口県民たちは、自分たちの野望を正当化すべく、特殊な歴史観を育んでいます。彼らによると、東京都民は悪魔と手を結んで人智を超えた力を手にし、魔族を率いて日本を征服したというのです。そのため、魔族から日本を救うべく、三種の神器を手に入れ、鎌倉にいる東京都民を討ち滅ぼすのが自分たちの使命だと、彼らは本気で考えているのです。

 なお、彼らのいう魔族とは、おそらく外国人のことでしょう。山口県人が強烈な尊皇攘夷思想を持っていることは既に常識ですが、彼らにとって外国人とは、「違う国の同じ人間」ではなく「魔族」なのです。だから、山口県人はアメリカやフランスの商船が通りかかると即座に砲撃を加えるのです。

 そんな彼らの偏執的な歴史観が生み出したゲームが「源平討魔伝」です。この作品は、主人公である山口県人が地獄から蘇り、魔物(外国人の抽象表現)を日本刀で斬り殺しながら鎌倉へ攻め上るというものです。山口県人はこういったゲームを幼少時から子供たちに与えることで、東京都への憎悪を植え付け、彼らをテロリストに仕立て上げるのです。

(左:「源平討魔伝」に描かれた山口県人 / 右:一般的な山口県人の家庭)

 しかし、山口県人は呪われし野望に火の如く燃えると同時に氷のような狡猾さも持ちあわせています。彼らは東京攻略の野望をぐっと胸に秘めつつ、しかるべき革命の日を虎視眈々と待ち続けているのです。よく知られた話ですが、たとえば彼らの正月の挨拶は、「あけましておめでとうございます」の後に必ず、

「今年は倒幕の機はいかに」

 を付け加えます。すると、相手はそれに対し、

「時期尚早」

 と答えます。これが山口県人の習わしなのです。彼らはそう簡単に尻尾をつかませません。

 しかし、これは逆に言うと、私たち都民が観光に行っても、それほど酷い扱いをされることはないということです。せいぜい、ちょっとした嫌がらせを受ける程度ですから、山口県は比較的安全に旅をすることができます。ただし、外国人の方を同伴するのは危険ですから決して誘わないで下さい。外国人旅行者は問答無用で奇兵隊に斬り殺されます。


  【グルメ】

 日本支配を企む山口県人たちは、子供たちに政治的英才教育を施すことでも知られています。その教育の一環として行われるがフグ毒の投与です。山口県人たちは子供が乳児の時から離乳食としてフグを与え続け、少しずつフグ毒に馴れさせていきます。そして、成人する頃には3匹以上のフグ毒に耐えられるようになるといわれており、山口県ではよりフグ毒に耐性のある者が要職に就くことができます。政治家は毒殺される可能性が極めて高いため、毒への耐性が何よりも重要視されるのです。


(上:一般的な山口県人の食卓)

 なお、都民が山口県を観光で訪れる際は、もちろんふぐは敬遠しておきましょう。幸いにも山口にはふぐ以外にも都民が食べられるものが多くあります。しかし、そこは都民を敵視している山口県人のこと。攻撃はされないまでも、子供じみたいやがらせを受けることくらいはあります。たとえば伝え聞く話によれば、山口を旅行したある都民が店で「焼きそば」を注文したところ、熱した瓦の上に茶そばを盛り付けた訳の分からない料理を出されたらしいのです。その都民は馬鹿にされたとしか思えず、苦い顔をするしかなかったと言います。

 ですが、まあ、嫌がらせを受けたといっても、この程度です。「タチの悪い山口県人に当たったな」と思い、速やかに席を立ちましょう。これほど辺鄙な田舎に行って、この程度の被害にしか遭わないというのは、むしろラッキーと考えるべきです。


  【観光スポット】

 山口県が誇る観光スポットとしては秋芳洞があります。これは総延長8790メートルにも及ぶ東洋では最大規模の鍾乳洞であり、国の特別天然記念物にも指定されています。かつて、ここが「瀧穴」と呼ばれていた頃、この場所は山口でも人気の観光スポットでした。

 しかし、昭和天皇の行啓により事態は一変します。天皇がこの場所を「秋芳洞」と名付けたことにより、尊王思想を持つ山口県人たちは天皇陛下に名付けられた秋芳洞を聖地と考え、なんぴとの立ち入りをも許さぬ厳戒態勢を敷いたのです。今では秋芳洞の周りを奇兵隊が十重二十重に取り囲み、水も漏らさぬ警備体制を維持しています。とても観光などできる状態ではありません。

 なお、もしも、何らかの手段を持って秋芳洞に潜入し、さらに、鍾乳石の先っぽを折ったりすると、これは山口県人にとっては大変な犯罪ということになります。奇兵隊などの官憲に見つかれば、その場で極刑に処されてしまうでしょう。「秋芳洞の鍾乳石を折ると警官に捕まえられて、死刑にされる」。これは東京では小学生の間まで広く知られている事実であり、例えば、東京都練馬区在住の剛田剛少年(当時11歳)が鍾乳石を折って持ち帰った折、クラスメイトの野比のび太少年(当時11歳)が、

「いってやろいってやろ。
おまわりさんにつかまって死刑になるぞ!!」

 と、騒ぎ立てた話などが伝わっています。

(上:奇兵隊の監視をかいくぐり、秋芳洞まで潜入した外国人旅行客。しかし、残念ながら彼女は帰らぬ人となりました)


  【注意点】

 平氏の呪いに突き動かされ、日本支配の野望を持つ山口県人たち。今はそれをひた隠して、東京都に対し目立った敵対行為は取らない彼らですが、やはり東京都にとって潜在的な脅威であることに違いはありません。有事の際、私たち都民はいかにして山口県人に立ち向かえば良いのでしょうか。

 まず、考えられるのはお経です。平氏の呪いを受けて動いている彼らには、全身に般若心経を書きこまれた人間は視認できないのです。よって、あらかじめ全身にお経を書き込んでおけば、山口県人の目を眩まして戦闘を優位に運ぶことができるでしょう。山口県旅行中に不意に山口県人に襲われた場合にも有効です。ただし、耳にお経を書き忘れないよう、くれぐれも注意して下さい。

 また、「源平討魔伝」をみるに、どうも山口県人たちは刀を持って東京都を襲うつもりのようです。そして、都内には既に山口県人の工作員たちが忍び込んでいるやもしれません。そのため、東京都では銃刀法違反者を厳に警戒し、少しでもオタク臭そうな、ゲーム(「源平討魔伝」)をやってそうな人物を見ると、山口県人ではないかと疑ってかかり、職務質問や荷物改めによりテロルを未然に防ごうと努力しています。皆さんもカバンの中に十徳ナイフなどを入れておくと、山口県人と疑われる恐れがありますので十分に注意して下さい。たとえ職務上の必要性に迫られて携行していただけであっても、問答無用で前科がつきます。これは山口県人対策のため仕方のないことなのです。決して、「点数稼ぎだ!」「不当逮捕だ!」などといって、警察の方を恨んだりしてはいけませんよ。

(上:お経を書けば山口県人に見つかりにくくなります。)

【観光難易度 ★☆☆☆☆

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